今回はXiaoxin Pad Pro2025(TB375FC)にグローバルROMを焼き直して日本語化していく手順を紹介します。

記事が長いので必要に応じて読み飛ばしてくださいね。当記事の内容は非公式ですので、すべて自己責任でお願いしますね。
当記事の執筆時のOSバージョンは【ZUXOS 1.1.104.082】となります。(中国版ROM)
当記事ではグローバルROMをDLする手順がありますが、かなり時間がかかるので先に「グローバルROMの準備」をしておくと良いかもです。
なお、当記事では以下の記事を参考にしておりますので、あわせて確認してみてください。
① 端末の設定
まずはタブレット側で下準備をしていきましょう。(このときはまだZUI 16時代の画面です)
初期設定
まずはタブレットを起動してみましょう。すでに初期設定が完了してる方は「② グローバルROM焼き直し」へ進んでください。
画面下の青い部分(開始)をタップします。

「Choose Language」はEnglishを選択します。(読めれば何でもいいですが・・・)

WiFiの設定画面が出てきますが一旦はスキップで大丈夫です。

「Terms of Use」は利用規約ですね。右下の「Next」で次に進みます。

「Privacy & Basic Settings」は基本的にすべてOFFで大丈夫です。特に「Auto update」はOFFにしておきましょう。

「Learning Space」の画面は「Next」で進めましょう。

「Lenovo Member Benefits」はスキップで大丈夫です。

「ログインしないとLenovoのクラウドサービスが使えませんよ~」と出ますが「Keep skipping」でスキップします。

「Restore data」はバックアップから復元したりほかのデバイスから引き継いだりできますが、今回は新しく使うので「Skip」を選択します。

「Set device password」ではパスワード、指紋認証、顔認証を登録できます。これも後ほど設定するのでスキップします。(ここで設定しても大丈夫です)

ちなみにパスワード設定をスキップすると以下の画面になりますが「Skip」で進みます。

「System navigation」は画面操作の設定です。お好みのほうを選びましょう。

「Get started」を押して初期設定を完了させましょう。

ホーム画面へ進めば初期設定は完了です。

② グローバルROM焼き直し
ここからはXiaoxin Pad Pro2025(TB375FC)の一般市場モデルである、Lenovo Idea Tab Pro(TB373FU)のグローバルROMを焼き直していきます。
MTKドライバーの準備
こちらからMTKドライバーをDL&インストールしましょう。MediaTek製CPUが載ったデバイスとPCを接続するために必要ということですね。

DL&解凍したらsetupフィルを実行します。基本的にはそのままクリックして進めて行けばインストールできます。

再起動も忘れずにね!
scatterファイルの準備
scatterファイルはファームウェアに対する構成定義ファイルのようなものです(たぶん?)。とりあえずこちらから自分のデバイスの容量にあったものを拝借しましょう。

グローバルROMの準備
続いてこちらからインストールしたいROMをDLします。ここではとりあえず最新のものを拝借します。

ちなみに筆者の環境か、サイトの仕様か分からないですがDL完了に5~6時間かかりましたので根気強く待ちましょう・・・。
グローバルROMの焼き直し
先ほどDLしたscatterファイルの名前を以下に変更します。
『 MT6897_Android_scatter.xml 』

その後、DLしたROMファイルを展開してその中の「image」フォルダへリネームしたscatterファイルをコピーします。

その後、ROMフォルダ内の「SPFlashTool」をダブルクリックで起動します。(警告が出ますがそのまま実行しましょう)

以下のような画面が表示されますので、「Download-XML」 の右のにある「choose」 をクリックして [image]>[download_agent] にある 「flash.xml」 を選択し開きます。

ちなみに以下のような警告が出た場合は先ほどリネームしたファイル名が間違っている可能性があります。

エクスプローラーの「表示」>「表示」>「ファイル名拡張子」をONにしてみましょう。
拡張子を表示していない場合、末尾の「.xml」が重複している場合がありますので修正しましょう。(筆者はこれに気付かずかなり苦戦しました笑)

続いて「Authentication File」 の右のにある「choose」 をクリックして [image] にある 「da.auth」 を選択し開きます。

以下のような画面になったら次の4項目のチェックを外します。(外さないと焼き直し後に起動しなくなる可能性があります)
・lk_a
・lk_b
・dtbo_a
・dtbo_b
4か所のチェックを外したら左側の「Auto Reboot」をチェックして「Download」をクリックします。

ここからデバイスのROMの焼き直しをしていきます。
ROM操作はデバイスが完全に起動しなくなる可能性があるので必ず自己責任でお願いします。(データのバックアップも取っておきましょう)
まずはデバイスの電源をOFFにします。その後、音量のアップボタンを押しながらPCとデバイスをケーブルで接続します。するとPreLoaderモードで接続され、先ほどの画面が以下のように進みます。

5~10分するとデバイスが再起動され以下のような画面が表示されれば完了です

デバイスのほうも再起動後に初期画面が表示されていれば完了です。

「English(United States)」をタップすると言語が変更できるので日本語に変更しましょう。

あとは画面に従って設定していけばOKです。お疲れさまでした!!
③ 焼き直し後にすること
グローバルROMに焼き直した後、以下の設定をしておきましょう。
OTAアップデートの無効化
OTAアップデート(自動でシステムをアップデートする機能)を無効化しておかないと焼き直し後のROMでは不具合がでるようなので無効化しておきましょう。
まずは「デバッグモードの有効化」をしておきます。その後、「一般設定」>「開発者向けオプション」から「自動システムアップデート」をOFFにしましょう。

頻繁にシステムアップデートをする必要はないかと思いますが、大きなアップデートが来た場合はまた当記事のように焼き直しをしましょう。
④ 参考までに
ここからは参考として、Androidデバイスを高度にカスタマイズするための設定を紹介します。必要であれば参考にしてみてください。
デバッグモードの有効化
デバックモードの有効化は必須ではありませんが、高度なカスタマイズなどするときに必要ですので設定しておいても良いでしょう。(英語表記ですが日本語でも同様です)
ホーム画面の「Settings」を開き、左メニューの「About tablet」から「Software version」を表示させます。そしてここを7回ほど連続でタップします。

以下のように「You are now a developer!」と出れば開発者モードに切り替わります。

左側の「General settings」から「Developer options」を選択します。

「Developer options」画面を下へスクロールしていくと「USB debugging」という項目が出てくるのでONにしましょう。

「Allow USB debugging?」と出たら「OK」で有効化されます。

これでデバックモードの有効化は完了です。
adb環境の設定
ここからはPCでadbコマンドを扱えるようにするための設定を行います。こちらはデバックモードを有効化しておく必要がありますので注意です。
adbコマンドとはAndroid端末に対して高度な設定を行える開発者向けのツールです。
Android SDKツールの入手
まずはGoogleの公式サイトからSDKツールをダウンロードしましょう。ここではWindowsを例に説明していきます。

DL&解凍してでてきた『platform-tools』フォルダをCドライブ直下(C:\)へコピーします。

パスの設定をする
先ほどCドライブへコピーした『platform-tools』フォルダを開き、エクスプローラーのパスをコピーします。(パスは空白の部分を左クリックすると以下のように表示されます)

ちなみに記事の通りにCドライブ直下へコピーしている場合のパスは
【 C:\platform-tools 】
となりますのでこれをコピーしても問題ありません。
続いてPCの「Windowsキー」と「R」を同時に押してダイアログを開き、そこに「sysdm.cpl」と入力しEnterを押します。

システムのプロパティが開くので「詳細設定」から「環境変数」をクリックします。

下のほうにある「Path」の項目を選択した状態で「編集」をクリックします。

「新規」をクリックして先ほどコピーしたパス(C:\platform-tools)を追加します。

「OK」をクリックし、設定を反映させるためにPCを再起動させましょう。
adbコマンドの動作確認
adbコマンドが動作するか確認しましょう。「Windowsキー」と「R」から「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開きます。

コマンドプロンプトに「adb」と入力しEnterを押します。

以下のように文字がずらっと表示されれば動作確認はOKです。

adbコマンドは使えるようにしておくといざというときにも役に立つので設定しておくと良いでしょう。
⑤ おわりに
中国市場向けのXiaoxin Pad Pro2025(TB375FC)は28,000円ほどで購入できましたが、国内向けモデルであるLenovo Idea Tab Pro(TB373FU)は5~6万円ほどします。

多少リスクはありますが、中国版デバイスを買って焼き直しすることでほぼ国内版と同様のデバイスにできるので筆者としてはおすすめかな~と思います。



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