iPhoneユーザーで「有線イヤホンを使いたいがイヤホンジャックがなくなって不便になった」という方は少なくないはず。iPhoneにイヤホンジャックがついていたのはiPhone 6Sまででそれ以降のモデルでは完全に姿を消してしまいました。これまで有線イヤホンにこだわりを持っていた方の中にはBluetoothイヤホンに抵抗がある人もいるかと思います。
今回はそんな人たちに向けて、今まで使ってきた有線のイヤホンをiPhoneでも使えるようにする方法を紹介します。
①iPhoneで有線イヤホンを使う方法
iPhoneで有線のイヤホンを使う方法は大きく分けて2つあります。
- イヤホンジャック変換アダプタ
- Bluetoothレシーバー
・イヤホンジャック変換アダプタ

こちらはiPhoneの充電コネクタ端子(Lightning端子)に有線イヤホンを差せるようにするための変換アダプタです。使い方はいたって簡単、このアダプタをiPhoneに差して先端のイヤホンジャックに有線イヤホンを差し込むだけです。
ここでイヤホンジャック変換アダプタの良い点と悪い点について見てみましょう。
- 使い方がシンプルですぐに使用できる
- 値段も1000円前後でお手頃
ワイヤレスイヤホンとは違い、本体の電源を入れたりペアリングの設定をする手間がなく簡単に使用できるのが魅力ですね。さらにお値段も1000円前後ですので気軽に手を出せるのもポイントです。
- ものによってはすぐに断線する
- 充電しながら使えない
イヤホンジャック変換コネクタは様々なメーカーから出ており、ネットショッピングサイトでも多くの商品が出回っています。安いものであればワンコインで購入できるものもありますが、そういったものの中には「購入して1週間で使えなくなった」ものや、「初期不良で使うことすらできなかった」というものも多数あります。
また、変換アダプタのコードは耐久性がそこまで強くないのでポケットやカバンにスマホを入れて音楽を聴くスタイルではスマホを出し入れする際に変換アダプタの付け根部分に意図せず力が掛かってすぐに断線してしまいます。
値段は1000円前後だが、扱い方によってはすぐに使えなくなってしまいその度に購入しているとトータルコストが大きくなるので注意が必要。
・Bluetoothレシーバー

Bluetoothレシーバーとは、スマホやタブレットから音楽をBluetoothでレシーバーに送信し、その音楽をレシーバーについているイヤホンジャックを経由して有線イヤホンに流すというものです。

Bluetoothレシーバーの場合、iPhoneの充電コネクタを使うことがないので充電しながらでも音楽を聴くことができます。また、大半のレシーバーは音量調整や再生停止、スキップなどのリモコン機能が搭載されているので、リモコン機能がない有線イヤホンにリモコン機能を持たせることができるのも魅力的ですね。中には専用アプリと連動させてイコライザー機能を使うことのできるレシーバーもあります。
- スマホを充電しながらでも使える
- ワイヤレスなので断線のリスクがない
- イヤホンが多機能になる
イヤホンジャック変換アダプタはそのものが断線するリスクがありますが、Bluetoothレシーバーの場合スマホとのやり取りが無線で行われるため断線のリスクがありません(有線イヤホンそのものの断線リスクは変わりませんが)。
- レシーバー自体も充電する必要がある
- 値段が高いものが多い
- ペアリングなど多少の手間がある
一番ネックなポイントはBlutoothレシーバーも充電する必要があるということですね。充電をし忘れていたときや長時間使用するときは特に注意が必要です。また、安いものでも最低3000円ほどはするのでイヤホンジャック変換アダプタよりも高くつきます。
②どっちがいいの?
結局のところイヤホンジャック変換アダプタとBluetoothレシーバーのどっちがいいの?という方もいらっしゃるかと思います。結論を言うと、イヤホンを使う人のケースバイケースです。
以下のような方は、イヤホンジャック変換アダプタがおすすめです。
- 家の中などでイヤホンを使うことが多い
- ポケットやカバンにスマホを出し入れすることが少ない
- 普段はワイヤレスだが緊急用として持っておきたい
家や屋内でイヤホンを使うことが多い方や、頻繁にスマホをポケットやカバンに出し入れすることが少ない方はイヤホンジャック変換アダプタがおすすめです。上記のような方は、スマホの充電切れやアダプタの断線のリスクが少ないため単価が安いイヤホンジャック変換アダプタを使うほうがコスパが良いと言えるでしょう。
以下のような方は、Bluetoothレシーバーがおすすめです。
- 移動中にゲームをしたり動画を見たりすることが多い
- よく充電ケーブルなどを断線させる
- イヤホンにリモコン機能を持たせたい
移動中によくスマホでゲームをしたり動画を見たりする方は、充電切れの心配があるのでスマホの充電コネクタはあけておきたいですよね。また、よく充電ケーブルを断線させる人にとってはイヤホンジャック変換アダプタのほうが買い替えの回数が多くなりトータルコストが高くなってしまうので、スマホとのやり取りが無線で行われるBluetoothレシーバーのほうが安全ですね。
③ちなみに
ちなみに、筆者は今までイヤホンジャック変換アダプタを使っていましたが頻繁に断線させてしまうのでBluetoothレシーバーに切り替えました(笑)。
筆者おすすめのBluetoothレシーバーは、FiiOの『BTR3K』です。

iPhoneで有線イヤホンを使いたいという方は、それなりに音質や見た目にもこだわりのある方が多いかと思います。Bluetoothレシーバーは安いものだと2~3000円くらいのものがありますが、見た目が安っぽかったりあまりデザインが好みでなかったりします。また、音質や機能面でもやや不満に思うところもあります。
この『BTR3K』はおよそ1万円弱で売られておりますが、とにかくコスパが素晴らしいです。シンプルでクールなデザインは然ることながら、コンパクトなボディで安定した音質を発揮します。また、ハイレゾ音源の再生にも対応しているのでより高音質で音楽を楽しむことが出来ますね。さらに、2~3000円のレシーバーではバッテリーの持ちが5時間程度に対し、当機は11時間と長時間使用でも安心です。
また、『FiiO Control』という専用アプリでかなり細かく音質のカスタマイズが出来たり、省エネモードに切り替えたりとレシーバーそのものの動作を設定することができます。

アプリを使わなくても十分に利用できますが、せっかくなんでアプリをインストールして自分好みの音質にカスタマイズしてみるのもおすすめです。

④最後に
今回はイヤホンジャックのなくなったiPhoneで有線イヤホンを使う方法を紹介していきましたが、いかがでしたか?近年はワイヤレスイヤホンが主流となりつつありますが、有線のイヤホンにこだわってきた人にとってはこれからも有線のイヤホンを使い続けたいですよね。当記事がそんな方々の助けになったら幸いです。では!!
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